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​宇宙美容理念と憲章の前提となる定義の明示

1) 美容とは

主として外見的価値の上昇と快適性を目的に、人体に手を加えること全般を指す。

単にメイクアップやヘアスタイリング、ヘアカットだけを指すのでなく、ここでは最も広い意味として、冒頭の一文に該当する行為はすべて美容とする。

(敢えて記せば、入浴・洗顔・洗髪・歯磨き・清拭などの衛生と快適を目的とした行為、スキンケア・ヘアケア・ボディケアなどの快適性と外見的価値上昇を目的とした身体をケアする行為、演劇等において登場人物に扮するためのヘアメイクによる扮装(外見的価値を下げる場合もありうる)、社会集団の伝統・風習・決まり事によるお歯黒・入れ墨・瘢痕・各種の身体的変形等の身体変工も範囲に入れる)

​2) 美容の目的である美とは

美の内実を敢えて定義しない。定義しないことが最も重要である。

理由は、美には多様性があるにもかかわらず、定義することによって多様性が損なわれるからである。

一般社団法人宇宙美容機構は、有史以来途絶えることなく存在し続けてきた美容の文化・技術を継承し、発展させつつ、宇宙という人類にとって未知なる環境での暮らしを実現させる上での多元的な課題の解決に挑戦し、宇宙美容という人類の文化の新天地を創造することを宣言する。

人類と宇宙におけるすべての生物のもつ文化と多様性を尊重し、調和ある共存に貢献するため、宇宙に対する畏敬の念を土台において、ここに基本理念を定める。

​宇宙美容理念

Beau-verse


   宇宙にも美容で笑顔と安らぎを 

​宇宙美容憲章

宇宙美容理念を、宇宙美容に携わる人が共有し、宇宙美容を推進することを目的に、宇宙美容理念の内容を、以下に的確かつ簡潔に説明・明記する。

この理念と憲章を作成した理由は、文化や時代など異なる背景を持つ多くの人が協力し合ってよい方向に物事を進めるために、イメージを共有することは重大、かつ、最も効果的な方法であるという考えに基づく。

​序文

2021年、企業により相次いで民間人の宇宙旅行ビジネスが開始した。この年は人類の本格的な宇宙進出元年として後世に語られるかもしれない。宇宙開発が始まって約半世紀のことである。宇宙開発技術は、西洋に端を発する科学技術に基礎を置く。その西洋の科学も技術の黎明期は、古代ギリシャ文明である。

 古代ギリシャでは、「秩序」(κόσμος )という語に「宇宙」という意味が派生した。天体観測により天体が秩序だって動いていることを知っていたからだ。また、「秩序」という語から「美しさ」という意味も派生した。混沌としたものに秩序をつけることで美が生じるからだ。秩序をつけることは飾ることであるから、小宇宙である人体を飾る化粧や美容の語源になった。

 古代ギリシャ文明では、宇宙と人間は密接な関係があると考えられていた。これは美にも適用される。天体が秩序立って運行する大宇宙、その大宇宙の美を小宇宙である人体に映すことが美容とされた。美容は人体による宇宙観の表現であるとも言えるし、美容は宇宙と人間のコミュニケーションと言うこともできる。「宇宙と人間のコミュニケーション」という美容の原義は西洋文明に限らず普遍性を持っている。

 このように宇宙と美容はそもそも密接な関係がある。宇宙美容機構では、このことを踏まえて、広く世界の人々と手を携えて、宇宙美容という人類の文化の新天地を創造することを宣言する。その目的は、宇宙に行っても人類に、布いてはあらゆる生物に、美容によって笑顔と安らぎをもたらすことである。

 ここに宇宙美容憲章を定め、宇宙美容の理念と憲章を理解し、それらを各自で咀嚼して各自が沿いながら、宇宙美容に携わる人々が、出自も年齢も性別もあらゆる違いを超えてともに手を携えて、宇宙美容という人類の文化を創造して行くことを誓うものである。

条文

1 宇宙に対して畏敬の念を持つ。

  宇宙に対する畏敬の念がすべての基本である

2 人類とすべての生物のもつ文化と多様性を尊重する。

  このことは、すなわち生物の一員である人類の人権を尊重することでもある。

3 宇宙美容は人類とすべての生物の幸福追求を目的とする。

  人類が生きられるのは、他の生物も共に生きてこそである、と考える。人類だけの幸福追求により

  他の生物が不幸な状況に陥るようでは、結果として人類の幸福追求にはならないと考える。

4 宇宙美容は平和の追求である。

  「宇宙」の中に地球も含まれる。3と同様に、地球の平和だけを追求するのでは、結果として宇宙も

  地球も平和にならないと考える。

5 美容は人類(homo sapience)の文化であり、宇宙美容は人類の文化の創造である。

  人類が、時間が一方向だけに流れる老い衰えて死すべき存在である限り、人類は美容なしに生きられない

  存在であることは、歴史的エビデンスを伴う。

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